タネツケバナ (Cardamine flexuosa)
- アブラナ科タネツケバナ属の1年草
- 落水期の冬~春先の水田で見ることができる
- 自力で種子を飛ばして散布する
春の荒起こし前の水田一面に、このタネツケバナが繁茂して開花している様は、まるで、うっすらと雪が降ったように見えます。
タネツケバナの特徴といったら・・・、
この長い形の果実ですね。長角果と呼ばれます。
タネツケバナは、下から上へ順番に花が咲いていきます。そのため、早くに開花して成長が進んでいる下の果実ほど、果実の長さが長いことがわかると思います。
長角果のつき方にも着目してみて下さい。この斜め上に伸びるような長角果のつき方も他の種類と見分ける特徴の1つです。
この果実の中には種子が1列に並んでいます。熟すると、果実の皮が勢い良く裂け、それに乗じて、種子が弾けて散布されます。
名前の由来の説の1つは、”種浸け花”。
この花が盛りを迎える頃に、稲の種籾を発芽させるために水に漬けて吸水させる”浸種”という作業を行うことに由来します。(当農園では例年ですと、この時期既に”浸種”を行っているのですが、今年は近年の天候の変化を鑑みて、浸種開始時期を遅らせています)
田植えに向けた作業もこれからが本番。
今年も、より美味しいほんまる米を目指して頑張ります!!
コメント
そういえば、この花は大学時代にぬーさんか教えてもらったと記憶しています(ちゃんと教えてもらったというより、誰かに説明していたのを小耳に挟んだ(^^;)。
花名の由来っておもしろいですよね。
花や実の見た目からくるものが多いと思いますが、
農作業に絡んだものもあるんですね。
それだけ身近な花だったということなんでしょうね~。
冬将軍さん
コメントへの返信が遅れて、ごめんね。
タネツケバナの件、そうでしたか~。あまり、記憶にないです(^^;)。
冬将軍さんには、高山植物をたくさん教えてもらいました。なんだか、懐かしいですね。北八ヶ岳とか、また一緒に行きたいですね。
花名の由来って、おもしろいですよね。これからも、少しずつ紹介していけたらと思います!