グミ属(Elaeagnus)の植物の葉っぱには、特徴的な”毛”がついています。
写真は、ナツグミ(Elaeagnus multiflora)の葉っぱの裏側を拡大したもの。庭木として植えられているものをよく目にします。
よく見てみると、縁に突起がある、透き通った丸い膜状の構造物がびっしりついています。
専門的には、この膜状の形を魚の鱗に見立てて、”鱗状毛”と呼ばれます。
鱗状毛の他にも、星形の”星状毛”をつける種類もあり、葉っぱでグミの種類を見分ける上でとても重要な手がかりとなります。
この鱗状毛が葉裏にびっしりと張り付き、褐色のものが一部混ざるというのがナツグミの特徴です。
この鱗状毛は種類を分ける識別点として役立つだけではなく、光をうまく当てて観察すると、宝石のように光り輝き、とても魅了されます。
ルーペや実体顕微鏡などで、是非実際に目にしてほしいものの1つです。
コメント
ルーペではここまで大画面表示はできないので、かなりびっくり写真ですね!
まるでNational Geographic(^^)
星状毛もぜひ!!
冬将軍さん
ルーペで覗いた時の感動を、どう写真で表現できるか、探求したいと思っています!
National Geographicは褒めすぎです。レベルが半端ないですから。
星状毛も是非紹介したいと思います。