昨年10月に種まきし、今季の厳しい寒さの冬を越して、やっとここまで大きく成長してきたソラマメ。
今は、きれいにそら豆の花が咲きそろっっています。
その花にはセイヨウミツバチがやってきて、蜜や花粉を盛ん集めています(上の写真)。
ミツバチは、集めた花粉を、後脚にある花粉つぼに団子状に丸めて運びます。ちょっと暗いですが、緑色の花粉団子がついているのがわかりますか?
この花粉団子、ミツバチが飛んでいる時にはしっかりと落ちないように固定されますが、巣に帰ると簡単に外すことができるようになっているそうです。ちなみに蜜は口から吸って、お腹の中にある”蜜胃”という器官に一時的に貯めて巣に持ち帰ります。
ミツバチの各部位の構造については、下記のページが非常に詳しくて参考になります。
今年のソラマメは非常に調子が良くて、ソラマメヒゲナガアブラムシの発生がとても少ないです。今年のソラマメは期待大です。
ごく一部のソラマメヒゲナガアブラムシが発生している株でも、この時期には協力な助っ人が出現します。
ナナホシテントウの幼虫です。
1匹で一日数十頭のアブラムシを食べてくれる、アブラムシ類にとっては、恐怖の天敵。アブラムシ類のコロニーの周りには、ナナホシテントウの幼虫や成虫がゴロゴロいて、アブラムシ類を捕食しています。その光景は、圧倒的な物量を誇るドロイド軍に立ち向かうジェダイ騎士といったところでしょうか。
ではなぜ、アブラムシのいる場所をナナホシテントウは知ることができるのでしょうか?
実は、アブラムシ自身から放出される警報フェロモンや甘露(排泄物ですね)、さらにはアブラムシの加害にあった植物から出される揮発性成分を感知して、ナナホシテントウは集まってくるんだそうです。(こちらの論文にレビューがあります)。
人間には見えない物質を通して、昆虫・植物がやりとりをしているんですよね。
ソラマメ圃場から見た、春の夕焼けの光景です。
今年のそら豆販売・そら豆狩りに関しましては、近日中にブログ上にてアナウンスする予定でおります。
どうぞよろしくお願いいたします!
コメント
天道虫は畑の友ですね!
我が家でも子供にアブラムシを食べてくれるありがたい昆虫なので大事にしてね~と話しましたが、果たしてどこまで伝わったか???
それにしてもこの幼虫の質感!たまんないですね。思わず触りたくなる一枚です。
冬将軍さん
まさに、テントウムシは畑の友です。
ソラマメ畑のアブラムシは、テントウムシの活躍のおかげで、ほぼ完全にいなくなってしまいました。