鮮やかな緑色のソラマメヒゲナガアブラムシ(Megoura crassicauda)のコロニーです。
ヤハズエンドウ(Vicia sativa)の茎で撮影しました(手前はヤハズエンドウの花です)。
赤い目と長い触角が目立ちますね。
アブラムシの仲間を見分ける時には、一般的な体、脚、触角や尾の部分の形・色に加えて、腹部にある2本の角のような部分(角状管と呼ぶ)も重要な識別ポイントの1つ。
ソラマメヒゲナガアブラムシでは、この角状管・脚・触角の部分がすべて黒いことで類似種から区別することができます。
また、写真をよく見ると、翅のあるもの(有翅型)とないもの(無翅型)の2つのタイプがいることもわかります。有志型と無翅型では、お腹の模様にも違いがあり、有翅型には腹部の側面に黒い斑点が見られます。
コロニーの密度が高まると有翅型が出現し、飛行して他の場所へ移動し、そこで新たなコロニーを形成することがアブラムシの仲間では広く知られています。
アブラムシの仲間は、様々なライフステージごとに同じ種類でもがらっと大きさや形態が変化するので、頭を悩ませます。
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