農園のすぐ近くを流れる滝川という河川の対岸にビャクシン(イブキ)の巨樹があるということで、見に行ってきました。
具体的な場所はこちら(Google Mapsの航空写真)。ビャクシンの樹冠がはっきりとわかりますね。すごいもんです。
地上からの写真。このビャクシンは河岸段丘の上にあります。自生のものではなく、遠い昔に植裁されたものでしょうね。自生のビャクシンは館山の崖の観音のなどの海岸近くの崖地でみられます。
樹齢は800年前後と推定され、200m位離れたところにある木幡神社の神木としての伝承があるそうです(説明文より)。丘の上にすっくとたつ姿が凛々しいです。
自分がビャクシンの写真を撮っている間に、カンパニュラはビャクシンのある丘のふもとに広がる水田へ・・・。
構造改善が行われていない水田なので水田1つ1つの面積が小さく形も様々です。大型のコンバインが入ることができないので、はざかけをして稲を乾燥させていました。昔ながらのほっとする景色です。
また、下の写真のような放棄水田もみられます。周辺にはコガマやマコモが生えています。
っと、そこに蛸の足が!
これはタコノアシと呼ばれるタコノアシ科の植物です。花序の形状が、蛸の足を広げて上に向けたように見えることからタコノアシと呼ばれます。タコノアシ科の植物は東アジアと北アメリカにのみ分布しています。
タコノアシは国レベルのレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。房総では放棄水田に比較的多くみられます。今日は、開花中の個体が多く見られました。
クサネム(マメ科)の果実が大きくなっていました。葉っぱがネムノキの葉にそっくりですね。ただ、こちらは休耕田などの湿地にはえる1年草です。
さらに、キハダカノコの交尾がみられました!蛾の仲間ですが、色彩が鮮やかで羽にも透明感があります。
このような様々ないきものに会える環境をこれからも残していきたいと思っています!
コメント
傾斜地が多い長野県では、中山間地域では今もかなりの田んぼが棚田状です。
なかなか集約的農業には向かない土地柄なのです。
会社の人とかにも、自分ところの水田を持っている人はかなりいて、
大概乾燥は、はぜ掛け(こっちではこう呼ぶ)にしています。
お日様で乾燥したお米はおいしいんですよね~♪
家庭用のみつくっているから、これくらいの手間はかけてもOKなんです。
今回いろんな動植物出てきましたね。
ん~勉強になる。さすがぬーさん!
そのような棚田が今でも維持されているのは、とても貴重なことだと思います。これからもずっと残していきたい景観ですよね。”はぜ掛け”のお米、素敵です。