水田の中やその周囲にある畦畔(けいはん)には色々ないきものが生息しています。今回は肥料をまいている途中で出合ったそんないきものの姿を紹介したいと思います。
まずは上の写真のトンボ。
これは、ホソミオツネントンボのオスです。ちょっとくすんだ青色が特徴のトンボです。4月の田植えの時期からたくさん見られていたのですが、紹介するのが遅くなってしまいました。
普通のトンボはヤゴの姿で冬を越すのですが、このトンボの生態は面白くて、秋までの間に羽化して成虫となり、成虫の姿で年を越します。
名前の”おつねん”とは”越年”のことを指していて、このトンボのちょっと変わった生態にちなんでつけられました。
次は稲の茎をのぼろうとしているニホンアマガエルです。
まだオタマジャクシからカエルになってからの期間が短いので、大きさがとても小さくかわいいです。
水田の中で虫をたくさん捕食して(その中には稲の害虫も含まれています!)、これから大きく成長してくれることでしょう。
そして、最後に紹介するのはこちら。
これは、カルガモの卵です。
いきなり草むらの中から親鳥が飛び立ったので、何かがある!と草むらを覗くと、こんなにりっぱな卵がありました。卵は全部で11個ありました。
巣全体を上からみてみた写真です。枯れ草を敷き詰めただけのずいぶん簡素なつくりですね。
無事に雛がかえってくれればいいのですが、周りにはカラス等の他の獣がたくさんいるので、これからが大変です。
おまけとして、ギシギシの若い果実を食べるマメコガネの写真です。後脚を上げて威嚇をするいつものポーズで出迎えてくれました。
ちょっと目を向けると本当に色々ないきものがいるので、興味が尽きないですね。
コメント
なんと草むらの中にカルガモの卵とは!!
よく見つけましたね~。
孵ったら、カルガモ農法にもなりそう?(^.^)
マメコガネの後足は、シンクロの人もびっくりの素晴らしいあげ方ですね~(^◇^)
おひさしぶりです。
え、これ威嚇だったんですか!?
なんだか、「やあ」って挨拶しているみたいにも見えますよね。
冬将軍さん
カルガモ農法、いいですねぇ。
でもうちの田んぼが気に入らないと飛んでいってしまうのがたまにきずですね!
マメコガネ、大豆などの大害虫として知られているんですけど、ちょっと動作が愛くるしいんですよね。
玄関マットさん
マメコガネのポーズですが、威嚇らしいです。
人間が近寄ったり、植物が揺れたりすると足を上げるそうですよ。
威嚇しておきながら食事をやめないところが、がめついというか図々しいというか・・・