やっとここまできた!

Cymbella spp.

うちの田んぼや近くの河川や海岸のプランクトンを見てみたい!そして、写真で記録をしたい!と思い立って、自分とほぼ同じ年代(30~40年前)のジャンク顕微鏡を今年初めにオークションにて入手。

その古い顕微鏡を分解・清掃し、壊れていた照明には新しいLED照明をはんだ工作で取り付けて、なんとか”小さな物体が観察できる”状態に。

そして、参考サイトの情報を収集し、顕微鏡観察の参考書(井上先生の”顕微鏡観察の基本”)で勉強しながら、試行錯誤する日々が続きました。

4月に入って、なんとか見られる画像が得られたので、ブログにアップした次第です。

これは、珪藻の仲間で、クチビルケイソウ属(Cymbella)の一種(上の写真と同じ個体。こちらはモノクロ画像)。40倍のフルオリートの対物レンズ(NA=0.85)を使用しています。

Cymbella spp.

珪藻は、非常に繊細な微細構造を有する珪酸質の殻を持っていて、その構造をどれだけ細かく観察できるかで顕微鏡の性能を検査することが古い時代から行われてきたとのこと。早速、うちの近くの沢(沢山不動の滝周辺)にてサンプルを採取し、下記のサイトを参考にして処理した珪藻の殻を撮影したのがこの写真です。

珪藻の採集と殻の観察法

こちらは、おそらく別種のCymbella属の個体。殻の微細構造上のものとは異なります。
20130424_19t

微細構造のコントラストが高いのか、光学的な条件が良いのかわからないのですが、こちらのCymbella属の個体の方が、さらに細かい殻の溝部分の微細構造がはっきりと観察できます。フィルタを駆使しながら、このおぼろげな縞模様が初めて見えてきたときには、感動ものでした。

顕微鏡観察の技術的な点で、まだまだ、改善しなければならないことは多々あるのですが、一先ず棚上げ。現状の機材を使って、自分の身近な環境のプランクトンを観察していきたいと思います。

ここの沢でも、他にも色々な種類の珪藻が観察できたのですが、それはまたのちほど。

コメント

  1. 冬将軍 より:

    別種!?

    さっぱり違いが判りませぬ。。。(^^;

    せんせい!見分け方を教えてください!!

  2. ほんまる より:

    冬将軍さん

    真ん中の目のように見える部分がありますよね。
    その部分の上下のヒダの形が、微妙に違っています!

    • 冬将軍 より:

      やはり私のようなずぼらな人間には分類学は一生マスターできなそうです。。。orz

  3. ほんまる より:

    冬将軍さん

    いやいや、そんなことはないですよ!高山植物といったら、冬将軍さんです!

タイトルとURLをコピーしました