先日のブログで紹介したカリフラワー。
その苗を上から見た写真です。
この苗の葉っぱをめくると・・・、
このような蝶の卵が植え付けられています。ちなみに、上がモンシロチョウで下が?チョウ(誰かわかる方いたら、教えて下さい)テントウムシの仲間(10/23訂正)の卵になります。どちらも長径1mm程度の大きさです。
ただ、これはほんの序の口。もっとすごいものがいるんです!
その生物の卵塊が植え付けられた葉っぱの画像(スキャノグラフィーで撮影)がこちら。
ヨトウガという蛾の卵塊です。直径0.5mm程の卵が大量にかたまって産み付けられています。この卵塊の卵の数を試しに数えてみたら、500個ぐらいでした。それにしても、すごい数です!
卵塊の拡大画像(左)と幼虫の画像(右)がこちら。
卵の色が変り始めているので、産み付けられてから、2、3日程度経過していると推定されます。卵は4~7日で幼虫が孵化します。
このような卵や幼虫を見つけたら、その場ですぐに除去するか潰してしまいます。ただ、取ってもすぐにまた産み付けられるので、定期的に見回らないといけません。
まさに、いたちごっこですね。
コメント
目玉の親父がたくさんいる~(>_
ひえええ〜〜
これは確かに「いたちごっこ」ですねえ。しかも生活のかかった(笑)
ヨトウガというと、ヨトウガの齧った傷跡から植物の出す特有の化学物質が寄生バチを呼び寄せる?ということ(なおかつ夜と昼では放出する物質が違うこと)、寄生バチの来襲に対してヨトウガの幼虫は夜行性の性質を進化させたのではないか?という、数年(もっとだな)前の生態学会のポスター発表を思い出しました。
生物同士の虚々実々のやりとりの精緻さ、そしてそれをひもといていく科学の「わくわく」を感じた発表でしたね〜。
目玉のおやじとは言い得て妙ですね。
玄関マットさん
捕食者誘導性植物揮発性成分(Herbivore-Induced Plant Volatiles: HIPVs)のことですね。農薬だけに頼らない害虫防除という観点からも、注目される研究分野ですね。
アワヨトウに関しても、京都大学の高林先生のグループから同じような言及がなされています。
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/060516_2.htm
ついでに、HIPVsの機能に関する総説については、以下の論文が参考になります。
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaez/46/3/117/_pdf/-char/ja/
このような生物間相互作用の知見をふまえながら、実際の現場で農業を実践していけたらいいなと考えています(大変ですけど・・・)
イヤァァァァ〜!!!
サワガニご飯さん
やっぱり、気持ちわるいですかねぇ。
隙間なくきれいに卵を産んで几帳面な奴だなぁなんて考える人間は、やはり蟲にとりつかれてしまっているんですかね。
なんとなく悪い予感はしたのに,見てしまいました。かるくMかも・・・。何だか身体中が痒いのは気のせい?几帳面に数えているぬー氏の姿が浮かびました。
およねさん
>几帳面に数えているぬー氏の姿が浮かびました。
数えるのは結構たいへんでした(^_^;)