真夏のような季節になりましたね。家の庭に植えたブットレアにも大きなアゲハチョウの仲間が頻繁に立ち寄る季節になりました。
キアゲハの黄色、ジャコウアゲハの赤、アオスジアゲハの青、といった、美しい蝶の翅の模様はどのように作られているのか?
その答えは、蝶の翅の表面を拡大して見るとわかります。
これは、アオスジアゲハの赤い斑紋の部分を拡大したもの。
蝶の翅の表面にはびっしりと赤、黄色、黒に色わけされた”鱗粉”がついているのがわかります。異なる色彩の鱗粉1枚1枚を決まったパターンで配置することによって、蝶の鮮やかな模様は形作られているわけです。
落ち着いた赤色は、まるで、イロハモミジの紅葉のようです。
これぐらいの拡大率になると現行のカメラレンズで対応することは無理で、今回は、顕微鏡の対物レンズを使用しました。
顕微鏡の対物レンズはピントが合う範囲が非常に狭いので、1枚だけではこのような写真にはなりません。そこで、異なるピントの位置ごと画像を撮影し、得られた画像をPCで合成して写真を仕上げます(今回は145枚の画像を使用)。
コメント
初めまして。
以前、たまたまある生物をネット検索しててほんまる農場さんのサイトに出会い、以降ちょくちょくブログを拝見させて頂いてます。
千葉市在住でして、地元千葉県の自然を知りたい、向き合いたいと考えてまして、ブログを見せて頂くだけでもとても勉強になってます。ありがとうございます。
ちょっと前に養老孟司さんの本を読みました。拡大して観察すると全く知らなかった世界に出会う、という記述に触れたところでして、今回のアオスジアゲハの写真は興味深く見せて頂きました。
ちょうどお米が切れまして、微量ですが注文させて頂きました。
今後ともよろしくお願いします。
徳岡昭治
徳岡さん
ブログを見てくださってありがとうございます!
お米の御注文もうれしいです。
ルーペで覗くと、また違った世界が見えてきますね。
地元にはまだまだ魅力的ないきものがいるので、紹介していきたいなと思います!