南房総最大のお祭り、鶴ヶ谷八幡宮例大祭。
地元では”やわたんまち”(房州弁で八幡のお祭りの意)の愛称で親しまれています。
このお祭りは、昔から農事暦として大切な役割を果たしてきました。 この時期の地元の百姓の会話には、「やわたんまちまでには・・・」、「やわたんまち過ぎれば・・・」なんてフレーズが 今でもよく聞かれます。このお祭りの頃には、稲刈りが一段落し、本格的な秋~冬の野菜の種まき・植え付けを行います。
9月中旬の南房総は天候が安定しないため、雨に降られることが多いことで地元では有名なお祭りですが、今年は2日間ともすっきりとした青空が広がる秋晴れの下でお祭りが行われました。
お祭り2日目の20日午後、鶴ヶ谷八幡宮の境内に、館山市内北条地区の山車が集まります。これから夜にかけてが、やわたんまちのクライマックス!境内は大勢の人、人、人でにぎわいます。
山車が境内を後にすると、今度はお神輿の出番です。
お祭り1日目に南房総の各地の10の神社から鶴ヶ谷八幡宮にお神輿がやってきます。境内の御仮屋で1夜を過ごしたお神輿は、お祭り2日目の夕方、1基づつ順番に御仮屋からお神輿が出てきて、境内でひとしきりもみ、さし合いした後、おのおのの神社へ還っていきます。
まず、安房国一ノ宮の安房神社のお神輿が一番最初にでてきます。
お神輿が倒れそうになるくらいまで、お神輿を左右に振る”もみ”の1コマです。お神輿の見せ場の1つです。
担ぎ棒が2本しかない構造(二天棒と呼ばれる)のため、このような動きが可能となります。
こちらは、高々と神輿を上に掲げる”さし”の1コマ(写真は洲宮神社のお神輿)。
漆塗の神輿だけではなく、白木造りのお神輿もあります(写真は八幡神社のお神輿です)。
大きなお祭りのもう一つの愉しみといったら、これですね。
そう、露店めぐりです。鶴ヶ谷八幡宮の参道周辺の一帯には様々な露店が軒を連ねています。
色とりどりのスーパーボール、なにか、懐かしさを感じる光景です。
毎年、お笑いお化け屋敷なるものも登場します。
お笑いとお化けのコラボ。いったいどんなお化け屋敷なんでしょうか・・・。非常に気になりますが、お化けが恐くてまだ一度も体験したことがありません!
お神輿のご還御は夜中まで続きます。
お祭りの余韻を楽しみながら、まだまだにぎわいをみせる八幡神社の境内をあとにしました。
コメント
ものすごい喧騒と伝統と地域力、みたいなものを感じました!
写真を通して、脈々と続いてきたこのお祭りの底力のような、
パワーが伝わってきます!!
南房総はまだまだ元気ですね p(^◇^)
冬将軍さん
そうですね。地域になくてはならないお祭りですね。
ただ、最近は、若い人が少なくなってきて、みこしの担ぎ手を確保するのが大変になってきている状況もあります。