赤芽と白芽

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サトイモ(Colocasia esculenta)の種芋です。英語ではJapanese Taroといいます。ほんまる農園では先週に種芋の植え付けをしました。

上の写真は、うちの地元で赤芽と呼ばれるサトイモの品種です(種芋の真ん中が赤いですよね)。一般にはセレベスという品種名で呼ばれているので、そちらの名称で知っている方もおられるのではないでしょうか。

この赤芽という品種は、1934年に京都大学の玉利幸二朗さんがインドネシアのスラウェシ島(旧名称セレベス)から標本を持ち帰り、日本に作物として導入されたことが知られています(参考文献)。比較的最近、日本に導入された品種というわけです。

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そしてこちらが、白芽と地元で呼ばれる品種です。一般には土垂と呼ばれ、関東地方で多く栽培されています。 独特の粘りに特徴がある品種です。

さて、このサトイモですが、稲作文化の伝来以前から利用されてきたとされます。サトイモの起源地は、野生種の分布等からインドからマレー半島にかけての熱帯地域とされています。

最近の研究では、日本を含む極東アジアの温帯地域のサトイモは、中国の雲南地方のサトイモとの関連性が高いことが報告されています。熱帯アジア→中国雲南地方→日本と移動してきたのではないかというわけです。

野菜には、品種1つをとってもそれぞれ色々な歴史、ストーリーがあるんですね。

コメント

  1. 冬将軍 より:

    taroってことはタロイモってことですよね?

    食べたこと無いけど、きっとタロイモも似たような感じなのかな。

    タロイモの煮っ転がしもうまいかも(^_^)

  2. ぬー より:

    冬将軍さん

    taroとは冬将軍さんのおっしゃるとおり、タロイモのことです。
    自分もまだタロイモを食べたことがありません。

    ぬめりがなく、味もサトイモよりすっきりしているとの感想を聞きます。

    今回、紹介したセレベスは粘りが少なく、食感もホクホク感があるとのことなので、実際のタロイモに近いのかもしれませんね。

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