ヤマトシジミ

ヤマトシジミといっても、食べるシジミ(貝)の方ではありません。

ヤマトシジミという、体長1cmぐらいの小さな蝶です。

yamatosizimi.jpg

カタバミを食草としており、都市域でも普通に見ることができます。この写真は、家の井戸に来ていた個体を撮影したものです。

ただ、この蝶とよく似たシルビアシジミという蝶がいるので、注意が必要です。識別点は、こちらのサイトをご覧下さい。羽の斑紋のほんの一部が異なるだけで本当によく似ています。

シルビアシジミは、河川敷、ため池、田んぼ周辺のシバ草地に生息し、ミヤコグサなどを食草としています。

普通に見ることができるヤマトシジミとは対照的に、このシルビアシジミは千葉県レッドリスト(動物編)2006年改訂版で、重要保護動物に指定されています。

草地の管理形態が変化し、食草の群生するようなシバ草地が減ったことが、シルビアシジミの減少につながったと考えられています。

たった1cm程度の小さな蝶ですが、その種類の違いに気づくことで、見えてくるものがあります。

コメント

  1. 冬将軍 より:

    こりゃぁ。。。パッと見では絶対に分類できませんね。
    ヤマトとシルビア(^_^;)

    恐るべし分類学ですね。

    これだけ似てるってことは近い種なんですよね?
    混じらないのかなぁ。。。?

  2. ジョニー より:

    素朴な質問なのですが、写真はいつもなにで撮影されているのでしょうか? 一眼レフ?(デジカメ?) アップされてる写真すべてなのですが、今回の写真に関しては、蝶の触覚の感じとか、色合いとか、あと背景のボケ具合とか、かなり良く撮れてなー と思わずうなってしまいました。 ということで、文章だけではなく、写真も楽しみにしてます。

  3. ぬー より:

    冬将軍さん

    確かに、両種は本当によく似ていますね。
    シルビアシジミの発見については、以下の書籍があります。

    シルビアシジミ「発見物語」 ‐フェントン先生と栃木の蝶‐
    http://kawamo.co.jp/roppon-ashi/sub225.htm

    1877年(明治10年)に、英国人のM.A.フェントンが鬼怒川の河川敷で発見したそうです。その観察眼には頭が下がります(^_^;)

    ちなみに、シルビアシジミの標本は今でも大英博物館に所蔵されているそうです。

    ジョニーさん

    写真を褒めて頂いてありがとうございます。とてもうれしいです(^^)
    撮影は一眼レフでと言いたいところですが、普通のデジカメで撮影しています。フジフィルムのfinepix F30という機種です。
    http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/finepixf30/
    朝9時頃の撮影で、光線の状態が良く、たまたま質感がうまく表現できたのではないかと思います。
    少しずつ勉強しながら撮影しておりますので、これからもどうぞ、よろしくお願いします。(あー、一眼レフデジカメが欲しい~)

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