今、暮らしている母屋は、築80年程経つ昭和初期に建てられたものです。建てられた当時から、ずっと変わらず家のてっぺんに据えられているのが、この鬼瓦です。
すっきりと晴れた青空をバックに、朝日を浴びた鬼瓦。いぶし銀のいい味がでています。
調べてみると、この形は、覆輪鬼瓦の一文字型と呼ばれるタイプに近いですね。
瓦の図鑑
色々な瓦の種類・バリエーションを調べることができます
うちの屋根はオーソドックスな寄棟造で、多少勾配があるため、鬼瓦は柄振台と呼ばれる台の上に据えられています。
上の写真で、波の形の装飾がある台がそれです。火事を立浪でおさえるという、火災よけの願いを込めてこのような装飾がされるとのこと。このデザインは、今見てもとても素敵だと思います。
長い年月の間、強い陽射しや雨風に耐えてきた、風情のある鬼瓦。このような、時を重ねてきたモノも、大事に受け継いでいきたいですね。
コメント
瓦って改めてみると本当に種類豊富なんですね~。最近の家の瓦はそういう意味では個性がない。我が家もそうですが。。。
瓦も文化。
大量生産だけではなく、こういった意匠性も気軽に取り入れられるような仕掛けを、瓦業界の人には期待したいです。
冬将軍さん
瓦も文化、そうなんですよね。
地域ごとに違いがあるのもおもしろいですよね。中国地方の石州赤瓦の民家のある田舎の風景なんかも大好きです。
最近、車で走りながら、古い民家の鬼瓦を観察しているんですよ。