南房総の海岸での1コマ。
上の写真の中に何かいきものがいます。さて、そのいきものは何でしょう?
答えはこちら。
見事に背景の砂浜の中に溶け込んでいるバッタが1匹。
体の斑模様が砂の色と同化していると同時に、後翅の色が海浜植物の枯草(コウボウムギかな?)にそっくり!!
このように自分の住んでいる場所と同じような色彩を身にまとうことで、捕食者にできるだけ見つかりにくくなるように工夫しています(専門的には、”crypsis”(隠蔽)といいます)。
このバッタは、ヤマトマダラバッタ(Epacromius japonicus)。
海浜植物がまばらに生えているような環境が保たれている砂浜海岸にしか生息しないバッタです。
千葉県のレッドデータブックで、準絶滅危惧種に指定され、各地で個体数を減らしているバッタの1つです。
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