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房総のいきもの Archive

セイタカシギがやってきた!

パッションピンクのすらりと長い脚。そして、お腹の”白い部分と翼の黒い部分のコントラスト。

この鳥は、セイタカシギ(Himantopus himantopus)といいます。干潟、湿地、池沼や水田等で見られる鳥です。

この美しい姿から、「水辺の貴婦人」とも称されます。

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波と戯れる浜千鳥

南房総の海岸線は、地質の違いに応じて磯浜と砂浜が現れ、とても変化に富んでいます。その海岸の変化に応じて観察できるいきものも異なってくるから面白いのです。

今日、ご紹介するのは、”浜千鳥”という名称で昔から親しまれている、”ミユビシギ”という鳥です。

このミユビシギが、波の動きにあわせてコミカルに動き回る様は見ていて飽きません。

まず、波が打ち寄せると、トコトコトコトコと歩いてその波を避けます。

次に、波が引きはじめると、一転して波を追いかけ・・・、

砂の中のいきものを食べ始めます。

このミユビシギが砂の中でついばんでいるのは、このいきものです。

これは、ヒメスナホリムシという、体長が6mm前後の小さないきものです。

このいきものも、波打ち際という特異な環境に適応したとても面白いいきものです。高校時代の部活で、このヒメスナホリムシの分布を調べるために南房総中の海岸を訪れました。

冬の砂浜の海岸でこのようないきもの達を観察するのも、とてもおもしろいですよ。

クジラからのメッセージ

昨日、館山市の沖ノ島にザトウクジラが漂着しました。

漂着したザトウクジラを見るのは初めての経験なので、じっくり観察してみたいと思い、現場へ向かいました。

現場を訪れると、たくさんの見物人の方々とともに、テレビの撮影隊がいたり(上記写真)、上空にはフジテレビのヘリコプターが旋回していたり・・・。

予期していなかった混雑ぶりに戸惑いながら、撮影をしていると、自分と同じように長靴を履いて、一眼レフを持った方がもう1人。

その手の”プロ”の雰囲気は一目でわかるもの。話し掛けてみると、館山でシーカヤックツアーを催すかたわら、海棲哺乳類・海亀・チョウ類等の保全・調査活動を行っている6DORSALS KAYAK SERVICESの藤田さんでした。クジラが取り持ってくれたご縁です。

藤田さんのおかげで、ザトウクジラの観察はとてもとても充実したものになりました。

(以下の部分には普段見慣れない生き物の写真があります。お気になさる方はクリックしないでください。)

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子供達と一緒に秋の野草観察

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今日は、南房総市内の千倉地区で活動されている上瀬戸3アールの会で「子どもエコスクール」が開催されました。

今回の「子供エコスクール」は秋の植物観察会。カンパニュラが観察会の講師です。

幼稚園生~小学生の子供達と保護者の方々、総勢30名程の参加者の皆さんと一緒に秋の里山の植物を観察してきました。

まずは、地元の通称いっぽん山で、林の樹木の観察。

スダジイのどんぐりを拾ったり、ヤブニッケイの葉っぱの匂いをかいだり、ヤツデの葉っぱでお面を作ったりしながら各々の樹木の特徴をつかんでいきます。いっぽん山の林では、タブノキ、イヌビワ、ホルトノキ、ヤマモモ、ヤツデ等の色々な林の樹木を観察することができました。観察した後には、子供達自身が書いてくれたネームプレートを各々の樹木につけていきました。

林の樹木の次は、田んぼの周辺の野草の観察です。

のどかな田園風景の中を進んで行きます。

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田んぼの道沿いの法面をのぞいてみると・・・

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リュウノウギクのかわいい白い花や

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青いリンドウの花が咲き乱れていました。

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草刈りなどの人間による管理が行われることで守られている貴重な植物達です。

このような環境がすぐ身近に存在する南房総の豊かさを、色々な方々と共有していけたらいいなぁと思います。

田んぼの畦には見事なイヌタデの群生が見られたり、

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クロマダラソテツシジミ(♀)が11月中旬を迎えても日向ぼっこをしていたりしました。

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また、チカラシバという植物の穂を集めて・・・

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”ウニ”みたいな形にして遊んだりしながら、野草と戯れました。

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このような観察会をきっかけとして、自分達が暮らしている地域のいきものに興味をもってくれる子供達が少しでも増えていってくれたら、とてもうれしいです!

このような貴重な機会を作っていただいた 上瀬戸3アールの会の皆様、本当にどうもありがとうございました。

九十九里浜で見つけたもの

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グリーン・ブルーツーリズム担い手養成講座終了後、日暮れまで若干時間があったので、九十九里浜を散策してみました。

外出先で空き時間が出来た時のために、観察道具一式はいつも持ち歩いています。

海岸で一際目立ったのが、この物体(上の写真)。これは、エチゼンクラゲです。

砂浜に7~8mぐらいの間隔でこのエチゼンクラゲが打ち上げられていました。
先日、エチゼンクラゲが網にかかって、銚子沖で漁船が転覆したことがニュースになりました。九十九里浜では、7~8mおきくらいにこのエチゼンクラゲが大量に打ち上げられていました。

海の中の異変を目の当たりにした出来事でした。

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波打ち際では数十羽ほどのミユビシギの群れが波打ち際で餌をついばんでいます。

この鳥は、波が打ち寄せると陸側へトコトコトコとダッシュで走って逃げて、波が引くと波と一緒に海側へと戻って餌をついばむことを繰り返します。望遠レンズをもってこなくて、写真を撮ることができなかったのは心残です。

波と戯れているような、ミユビシギの仕草は見ていて飽きません。

南房総にも”クマソ”がやってきた

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クロマダラソテツシジミ(Chilades pandava)(愛称:クマソ)という蝶が南房総にやってきました。

上の写真は館山市の海岸付近で観察された個体です(お米の営業の帰り道に撮影しました)裏面の黒斑が目立たない低温期のタイプでしょうか?

アジアの亜熱帯から熱帯地域に分布するチョウ で、日本ではこれまで1992年に沖縄、2001年に与那国島で一時的に繁殖した記録が見られたのみの迷蝶でした。しかし、2006年に石垣島で確認されて以降、この蝶が観察される地域が北上しつつあります。そして、とうとう2009年には東京や千葉県でもこの蝶が観察されました。

食草はソテツで、 わずか2週間ほどで卵から成虫へと成長します。

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1つの葉っぱに5匹程度の成虫が集まっているソテツの個体も見られました。

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南房総地域のクロマダラソテツシジミの分布に関しては安房生物愛好会の方々による調査が進められています(参考記事)。

この熱帯地域に分布する蝶が北上している理由としては、地球温暖化の影響や蝶自身の耐寒性の獲得等の様々な理由が考えられます。北上のメカニズムに関する今後の詳細な調査・研究が待たれます。

わずか3cm程度の小さな蝶ですが、 その動向に着目していきたいと思います。

Egeria densa

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可憐な白い花びらが特徴的なオオカナダモの花です。アナカリス、もしくは金魚藻という名前でも呼ばれています。

毎年6月の初旬ごろからこの花をみることができます。直径が指先くらいの大きさしかないため、遠くからみると、小さくちぎったティッシュペーパーが浮いているように見えます。

オオカナダモといえば、学校の実験材料としても有名です。

[youtube:http://www.youtube.com/watch?v=XVd_IXF-d9Q]

顕微鏡で、このような原形質流動の観察をした記憶がある方もおおいのではないでしょうか?

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